中国養老金制度の「第二の支柱」である企業年金と職業年金の動向が、市場から注目を集めている。中国証券監督管理委員会が各種長期資金の市場流入を積極的に誘導するなか、企業年金と職業年金が今年、市場流入を加速する見通しとなっている。
証券日報のまとめによると、今年に入り山西省、安徽省、上海市、福建省、河南省は職業年金基金投資の関連作業を推進している。業界内の専門家は、各地の職業年金は上半期に市場に流入すると表明した。これは企業年金の模倣と追随をも促す。これにより、この2つの長期資金は競争の中で成長を続け、中国資本市場に対する力強いサポートを形成する。
企業年金と職業年金の市場流入規模及び投資先について、万博新経済研究院の劉哲副院長は昨日、証券日報の記者に対して次のように述べた。企業年金と職業年金の規模は現在すでに1兆元を超えている。10%の市場流入比率に基づき計算すると、市場に1000億元の資金をもたらすことになる。企業年金と職業年金の投資先と投資傾向は養老金に近く、いずれも長期資金で中長期的な投資収益を重視する。これらの長期資金の市場流入は、資金市場の投資家構造の改善を促す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月19日