中国国務院は先ごろ開いた常務会議で、商業銀行が永久債の発行により資本を増強することを認めた。金融政策の伝達メカニズム改善に向ける。
中国銀行は先月25日、国内銀行初となる永久債を発行した。発行額は400億元で、市場関係者に受け入れられている。永久債の発行による銀行資本の増強は中国では実践段階に入ったばかりであり、市場の指導・育成に向け政策支援が必要だ。
中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会)は保険会社の投資範囲拡大に向け、永久債など資本ツールへの投資を認めた。財政・税務部門はこれまでに永久債の会計処理基準を明確にしており、税務処理についても早急に明らかにするとみられる。
中国人民銀行(中央銀行)は先ごろ、「中央銀行手形スワップ(CBS)」を創設し、適格と認めた銀行の永久債を人民銀の担保の範囲に組み入れ、永久債の流動性向上と市場の受容性向上の促進に向けた。中国銀行の永久債発行は投資家から好意的に受け止められており、他の銀行でも資本増強に向けた永久債の発行に前向きに考えているという。
人民銀行は、「関係当局と共同で永久債に関する政策の枠組みをさらに改善し、銀行が多様なルートで資本増強を図れるようにしたい。実体経済の質の高い発展を支援できるよう銀行業界の能力向上に努めたい」としている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年2月20日