オーストラリア放送協会(ABC)は2月17日、「中国のデジタルゴールドラッシュ:インターネット中継で職探しをする新型の演技者」という見出しの記事を掲載した。中国では数十万人ユーザーが歌をうたったり冗談を書き込んだりし、これは生活スタイルの一種になっているだけでなく、演技者を高収入の職業にしている。某大手中継サイトの「キャスター」になるため、30歳の北京在住の李旭晨さんはグローバル会計事務所の上級アナリストの仕事を辞めた。2015年から、彼は歌やチャットで300万元以上を稼いでいる。
李さんは、近年人気のネット中継で成功した中国人の1人である。統計によると、2018年7月時点で中国の中継ユーザーは約4億2500万人になった。ネット中継にはスポーツ中継、チャット中継、ゲーム中継、コンサート中継などがある。オーストラリアのスウィンバーン工科大学の講師の蔡莘莘さんは、「ネット中継は中国で最も人気のある活動の1つになっている」と話す。各種の中継サイトを通して、視聴者は会議、授業、結婚式、調理技術などを閲覧できる。
中国の「代理購入」従事者もネット中継で商品の信ぴょう性を顧客に示している。また、中国の急発展する出前サービスにおける食品安全に対する不安を軽減するため、杭州などの政府機関は客が調理過程を監視できるようにレストランに厨房の中継を行うよう奨励し、杭州市内の150店以上がこのサービスを提供している。
中国の業者と個人がネット中継に参加するようになり、コンサルティング会社のデロイトは、2018年に中国は世界最大のネット中継市場になり、関連の売上高は前年比32%増の44億ドルに達すると予想。多くの中国人女性が、名声と利益の両方を獲得できるネットの人気者になることを人生の目標にしている。専門家は、これらのネットで人気の若い女性の台頭は、中国に新しい社会文化傾向が現れたことを意味し、この傾向は一部の人に新型の職業に従事するチャンスを与えているとの見解を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年2月23日