春節(旧正月)7連休中の消費額が1兆ドルを突破した。活況を呈するA株市場、好調な貿易額、市場の予想を全面的に上回った金融データ、さらには安定的に発進したFDI、CPI、PMIなど、一連の経済データが2019年の中国経済が幸先良いスタートを切ったを示している。
注目すべきは、消費や貿易などの各種データの構造変化が、新たな動力の強化、新業態の台頭などの見所を浮き彫りにしていることだ。これは中国経済の強靭さ、潜在力を示している。複数の部門と各地が現在、各種措置により「6つの安定」に力を入れている。このようなスタートにより、業界内の専門家は、第1四半期の中国経済は安定区間内で推移すると予想している。
消費・貿易・投資の3大原動力がロケットスタートを切った。春節連休中の消費額は初めて1兆元を突破し、消費トレンドを伺う窓を開いた。4億人以上が旅行し、品質消費、体験消費、スマート消費が好評を博した。3・4級都市の消費増加率が大都市を上回り、若い世代が消費の主力になった。
貿易も安定しつつ質向上の良好な流れを維持した。税関の統計データによると、中国の1月の輸出額は前年同月比13.9%増、輸入額は2.9%増となった。うち民間企業の貿易額は17%増で、中国の貿易総額に占める比率も3ポイント増の42.3%にのぼった。
弱点補強と新型インフラに焦点を絞り、投資も活況を呈した。春節連休後、各地の交通プロジェクトが相次いで発表された。初歩的な統計によると、全国24省・自治区・直轄市が発表した交通投資計画は、累計で2兆元を超えている。今年1月の地方債発行規模は4000億元を上回り、来年の1月のゼロ発行という記録を大幅に上回った。建設中の重点プロジェクトに資金を補給し、投資を安定させる。