全国最大規模の通信見本市が2月25日、スペインのバルセロナで開かれ、世界第1陣の5G携帯電話が集結する。サムスン、華為(ファーウェイ)、OPPO、中興(ZTE)など中国内外のメーカーが第1陣の5G携帯電話を展示した。
カメラの画素数の向上、バッテリー容量の拡張、CPUの加速化などの「武器」で消費者の購入意欲を掻き立てることは困難になり、5Gは携帯電話市場で消費者を引きつける数少ない目玉になっている。
中国の大手携帯電話メーカーである華為は、バルセロナで5Gモデルの折りたたみ式携帯電話を発表すると明かした。華為のこの初代5Gモデルは「kirin 980」を採用するCPUと巴龍5000のベースバンドになり、最大12GBのストレージを採用する。
OPPOも、クアルコムと提携し、バルセロナで5G携帯電話を発表すると明かした。また、折りたたみ式が最近注目を集めるが、OPPOの初代5Gモデルは従来の形式を採用し、折り畳み式にしない方針を示した。
世界で真っ先にフレキシブルディスプレイを量産した中国の柔宇はバルセロナに初登場し、世界初のフレキシブルディスプレイを採用した折りたたみ式携帯電話などを展示し、消費者に波状のフレキシブルディスプレイの軽い、薄い、柔らかいという魅力を伝える。
中興も2月25日にバルセロナで初代5Gフラッグシップモデルを発表する。4G時代、中興は販売台数で世界トップ10に入っておらず、「その他」の統計項目に入っている。5G時代に中興が携帯電話事業で生まれ変われるかに注目が集まる。
5Gは大容量、低タイムラグ、広接続の特徴を有し、2GBの高画質の映画を20秒ほどでダウンロードできる。しかし、5Gのダウンロードが速いのは、広い応用シーンにおいて一部だけである。5Gは万物接続の基礎となる。仮想現実(VR)、IoT、人工知能(AI)、スマートシティ、超高精細映像などは強大な5G環境下で応用の幅が広がる。5G世界の地平線上で、モバイルインターネット、ビッグデータ、クラウドコンピューティング、スマート端末の融合とモデル転換が進み、5Gは世界を変える原動力となる。
サムスン中国は、2月28日にサムスンS10シリーズを中国で発表すると明かした。消費者は5G携帯電話がまもなく登場するが、価格が良心的ではない点に不満を抱いている。サムスンと華為の5G携帯電話は1万元以上になるとみられ、庶民は購入前にじっくりと考えることになるだろう。
実は、北京を含む各都市は5Gネットワークを建設しているが、カバー範囲は狭く、金融街、海淀区稲香湖、国貿地区の中国中央テレビ社屋などでしか使用できない。5G携帯電話を購入しても4Gネットワークを使用する状況を多くの人は受け入れられない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年2月23日