中国国家電網有限公司(国家電網)は先ごろ発表した「総合エネルギーサービス業務の発展を推進する2019-2020年行動計画」で、エネルギーの新技術応用に率先して取り組み、総合エネルギー効率サービス、冷気・熱・電力供給多機能サービス、分布式クリーンエネルギーサービス、専属電動自動車サービスの主要四事業において重要技術設備22項目の研究開発と重点モデルプロジェクト20件を完成させる計画を明らかにした。
2019年は、総合エネルギー効率の技術設備4項目の研究開発と試験応用を行い、総合エネルギー効率サービス業務の売上高40億元超を目指す。2020年には、総合エネルギー分野の技術設備の研究開発と試験応用を行い、総合エネルギー効率サービス業務の売上高80億元超を目指す。
アナリストは、電力と天然ガスの市場改革が次第に成熟し、新エネルギー自動車が急速な発展段階にあるなか、海外の総合エネルギーサービスの発展過程をみると、国内の総合エネルギーサービスが初期段階にあり、各産業の範囲が比較的狭いと分析。国家電網が今回打ち出した総合エネルギー分野の設備研究開発とプロジェクトに関する具体的な計画について、設備面で国産化率の向上によるコスト競争力の強化が見込まれる上、重点モデルプロジェクトの実施が天然ガスなど新エネルギー発電産業の発展を引っ張ることが期待されるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月5日