米国は依然として中国に大量のロブスターを中国に輸出しているが、業界関係者は米国と最も重要な輸出先の関係悪化を懸念している。データによると、中国は米国産ロブスターの最大の輸出先だ。しかし中国は昨年7月より米国産ロブスターに高額の関税をかけている。この措置は米国の水産物産業に衝撃をもたらした。業界関係者は「昨年の上半期、米国のロブスター産業の対中輸出が好調だったが、中国が追加関税を導入すると輸出が前年同期比で3−5割減少した」と警鐘を鳴らした。
ロブスターの輸出量は激減しておらず、今年も依然として中国に大量輸出されていると分析する声もある。ところが米メイン州ロブスター業者協会の責任者によると、追加関税により米国の一部の輸出業者が損失を被っている。しかも中国が追加関税を導入していなければ、「対中輸出は信じられないほど好調だったはずだ」という。
業界関係者は自社の輸出事業でこの現状を目の当たりにしている。「関税を受け対中ロブスター輸出をカナダに切り替えている。関税により、かつて好調だった対中輸出が低迷している」
関税がいつまで続くかは不明瞭だ。メイン州の議員4人でつくる議会代表団は先ほど、ライトハイザー通商代表に向け声明を発表した。今後の中国との交渉で、ロブスター産業を優先処理事項にするよう求めた。
メイン国際貿易センターの貿易専門家によると、米国はタイなどその他のアジア市場をさらに開拓することで対中輸出の減少の一部を補っているが、中国の取引先との関係を維持しなければならないという。長年に渡り、米国で漁獲されるロブスターの10%が、中国人消費者の胃の中に収められている。「中国市場を正しい軌道に戻らせる必要がある。業界関係者の全員がそう言うだろう」
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年3月5日