香港特別行政区政府政務司司長の張建宗氏は5日、上海楊浦「創科投資」区状況紹介及び香港・上海楊浦・澳門(マカオ)聯合会成立大会で、上海と香港が今後、一層密接な協力関係を構築し、イノベーションが今後の協力における重点になるとの見通しを示した。
張建宗氏は、現在の新しい経済発展局面に対応して上海市が、グローバルな影響力を有する科学技術イノベーションセンターの建設に取り組んでいると紹介。同様に、香港特別行政区政府も香港の科学技術イノベーションを重視して「粤港澳大湾区発展計画綱要」をまとめ、科学技術イノベーションを香港の今後の取組みの重点だと説明した。香港と上海が新時代のチャンスをつかみ、イノベーションと科学技術分野の協力を強化すれば、香港と上海の青年に一層多くの成長余地をもたらすことができるとしている。
張建宗氏によると、上海と香港住民の交流は頻繁で、経済と貿易の協力が続いている。上海と香港の協力は多岐にわたり、経済と貿易を起点にその範囲を拡大してきた。香港で昨年8月に開催された上海・香港協力会議第4回会議では豊富な成果が得られ、金融から教育、商取引、法律、文化協力、イノベーション、科学技術などに至る多くのカテゴリーでコンセンサスがまとめられた。双方の協力は明確な道筋ができている。