中国石油天然気集団公司(中石油)の侯啓軍副総経理は11日、世界エネルギー業界会議「CERAWeek」にてスピーチを行い、石油・天然ガス生産大国の米国と需要大国の中国には協力の相互補完性があると述べた。
会期5日の第38回CERAWeekが同日、米ヒューストンで開幕した。また「中国と対話」イベントが開催され、中国と米国の石油・天然ガス協力などが議論された。侯氏は席上、次のように述べた。
中米エネルギー協力は将来性が高い。貿易の利便性を高める措置により、中国は米国からの石油・天然ガス輸入を拡大する。これは両国の貿易構造改善に向け積極的な効果を発揮する。これは中国がエネルギー輸入多元化を実現する効果的な選択肢でもある。
中国政府は過去数年に渡り、エネルギー構造調整と大気汚染対策を結びつけ、石炭使用をガス使用に切り替える取り組みを拡大し、クリーンな暖房を推進した。天然ガスの需要が急増し、今後の市場も非常に高い潜在力を秘めている。
米国の石油・天然ガス産業にはこの10年間で革命的な変化が生じ、米国は世界の石油・天然ガス生産大国になった。米国は2025年に世界最大の液化天然ガス輸出国になるという予測もある。米国のエネルギー産業の発展の経験と手法には、中国が学習し参考にする価値がある。
今回の「CERAWeek」のテーマは「競争する新世界:エネルギーの未来を再構築」。70数カ国・地域の政府関係者及びエネルギー業界関係者4500人以上が出席した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月13日