『欧州時報』によると、スイスメディアはこのほど、中国IT産業の急成長に関する記事を掲載し、中国は人工知能(AI)分野において独特な優位性を発揮し、同分野のグローバル競争に勝っていると論じた。
以下は記事の概要
スイス誌『ワトソン』は、「中国はIT戦争に勝った」という記事を掲載した。中国のWeChatはWhatsAppより優れ、その技術はより成熟化し、1日に70億枚の写真を処理する。これは非常に巨大なデータ資源で、画像識別技術の面で絶対的優位に立っている。これは始まりに過ぎず、中国はAI分野で独特な優位性を形成している。
中国は大量のIT人材とデータを有し、毎学期約2万人のIT人材が卒業し、過去10年、中国で学んだプログラマーの数も多い。中国は人口規模が巨大でモバイル決済が発達しているだけでなく、ビッグデータ、クラウドコンピューティング産業の発展にも力を入れている。また、中国政府の支援、大手企業の積極的な推進もAIの台頭の大きな原動力になっている。
現状を見ると、中国が多数の発展途上国市場を勝ち取ったことは明らかである。
世界各国の政府はAIのイノベーションに焦っているが、中国のように計画を打ち出し、任務遂行能力を持つ国はない。2018年7月に中国政府が発表した次世代AI技術発展計画によると、2020年までに中国はAIの技術と応用を全体的に世界先進レベルになり、2030年までに世界の主なAIイノベーションセンターになる。
中国の「一帯一路」プロジェクトは世界の多くの地域で実施されており、その大規模な起業・革新政策は中国企業支援として3200億ドルを拠出した。中国の新技術の実現は加速化し、起業能力も高まり、中国は世界で最もイノベーション力のある市場になっている。
世界のAIベンチャー企業の2017年の資金調達額は過去最高の152億ドルに達し、うち中国企業は世界トップの48%を占めた。また、中国の科学研究分野でもAI研究が加熱し、多くの成果が上がっている。2018年、米国AI協会年次総会に提出された約3800部の論文のうち、中国からの論文は最も多く、前年比57%増加した。
今後、中国はAI分野で世界のリーダーになり、科学技術生態系に活力を注ぎ、各企業に影響を与え、グローバル企業に新たなチャンスをもたらすだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月17日