アメリカン航空は7日、5カ月内に2件のボーイング737マックスによる航空機事故が立て続けに発生したことについて、同社は同型機の運休期間を延長すると発表した。毎日約90便を運休する期間を5月末から6月5日に延長する。
米CNNの7日の報道によると、世界最大手の航空会社であるアメリカン航空は24機の737マックスを保有している。同社は、運休の影響を受けた利用者は航空券をもう一度予約することが可能だとしている。また、737マックスを最多の34機保有するサウスウェスト航空も、米連邦航空局が737マックスの飛行許可を再発行するまで一部の便を運休すると発表した。ロイター通信は、今回の運休期間の延長は、ボーイング737マックスの運行が短期間内に再開されないことを示していると分析した。
米『ワシントンポスト』は、多くの証拠は、737マックスの飛行システムの不具合が2件の事故原因であることを示していると論じた。ボーイングの高官は先週、事故について公の場で謝罪し、737マックスのソフトをアップグレードし、安全機能の修復に努めていると述べた。しかし、ボーイングがソフトを修復しても、737マックスは数カ月にわたる米国と世界の航空監督機関の認証の後にようやく再び客を乗せて飛行できる。
ボーイングは5日、今月中旬から737マックスの生産量を現在の毎月52機から42機に約20%減らすと発表した。今回の生産調整は全737シリーズに及び、運休となっている737マックスと旧型の737型を含む。同社のデニス・マレンバーグCEOは、ボーイングの取締役会は委員会を設置し、737マックスとそのほかの型式の設計工程が「最高安全基準」に準ずるよう保障し、会社の政策と手順に対して改善意見を提出すると話した。
台湾中時電子報の報道によると、国際信用格付け機関のフィッチ・レーティングスは、夏の観光シーズンを前に、ボーイング機に依存している一部の航空会社に代替機を急いで探しており、航空券価格の値上がりまたはレンタル料の大幅増加につながり、今年第2四半期から一部企業の営業利益は悪化し、航空機価格は値上がりするとの見解を示した。フィッチ・レーティングスの調査によると、アジアではインドのスパイスジェット、インドネシアのライオン・エア、シンガポールのシルクエアー、フィジー・エアウェイズなどの航空会社で737マックスが10%を占めている。フライト調整による供給の緊迫化で、インドネシア航空市場で数カ月前に航空券価格が大幅に上昇した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月10日