米国物理学協会のサイト「phy.org」はこのほど、米シアトルのアレン人工知能(AI)研究所の最新分析は、中国はAI分野における大規模投資により重要なAI関連技術研究で米国を超え、近い将来、AI分野の世界のリーダーになるとの見解を示したと伝えた。
アレン人工知能研究所の最新分析によると、発表されたAI関連の論文数で中国は米国を超えている。研究者は、一部の論文の質は「まあまあ」だが、数を見ると、50%の引用回数最多の論文については、中国は年内に米国を超え、10%の引用率最高の論文は2020年に、1%の引用率最高の論文は2025年に米国を超えると見ている。
ワシントンとシリコンバレーは、中国が自動運転車、仮想現実(VR)、5Gなどのコア技術分野で米国をリードすることを懸念しており、最新報告にもそれが表れている。
研究者によると、中国のAI投資激増は10年以上前に始まった。2017年、中国政府は2030年までに同分野の世界のリーダーになる計画を発表。多くの判断基準で見ると、中国は申請・出版した論文の数で米国を超えているだけでなく、影響力のある論文の数も増加している。