折りたたみ型が最近、スマホ市場のホットな話題になっている。スペイン・バルセロナのモバイル・ワールド・コングレス(MWC)の会期中、サムスンやファーウェイを含む一連のメーカーが各種折りたたみ型スマホを発表し、世界の市場から注目された。
一部の統計によると、会期中に最新の折りたたみ型スマホもしくは技術を発表した国内外の企業には、ファーウェイ、サムスン、中興、OPPO、シャオミ、TCLなどがある。一部の研究機関は専門的な報告書の中で、国内外のメーカーによる新製品発表の密度を見ると、今年は折りたたみ型スマホの「急成長年」になるとの見解を示した。
業界内では、折りたたみ型スマホが集中的に発表されたことについて、世界スマホ産業の長期的な競争分野の不足、革新の疲弊と直接関係するとされている。
業界では、大型から超大型、さらにはシームレスのディスプレイへと拡大を続けるスマホは革新のボトルネックに陥っており、世界のスマホ販売が低迷している重要な原因の一つとされている。折りたたみ型製品は社会の消費心理を刺激し、壁を打破する効果を生む可能性がある。折りたたみ型製品の関連資源の争奪戦について、世界のフレキシブルディスプレイ産業は依然として生産能力の展開の段階にある。先に製品を発表し、川上・川下産業チェーンとの連携を実現しなければ、市場が成熟した後に資源供給のボトルネックが生じ、生産能力面で強い制限を受けることになる。
折りたたみ型スマホがすぐに市場の主流になるかについては、業界内で意見が分かれている。大型スマホは小型よりも視覚効果が優れており、ゲームや動画閲覧などの機能をより良く実現できるため、大型化が常にスマホ発展の主軸の一つになるという観点がある。折りたたみ型スマホは大きさと携帯性を兼ねており、大型化の次の発展の主軸になるというのだ。
しかし一部では、5Gと折りたたみ型スマホの大規模普及は時期尚早であり、サプライチェーンやコストなどから制限を受けるという観点もある。折りたたみ型スマホはスマホのニッチ市場であり、今年の世界販売台数は90万台に達する見通しだ。主な競争ブランドはサムスンやファーウェイなど。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月19日