改革開放から40年以上に渡る発展を経て、中国は世界2位の経済国になった。昨年の1人あたりGDPは1万ドルを突破し、社会消費財小売総額は38兆元にのぼった。最終消費支出の経済成長への寄与率は76.2%。今年の政府活動報告は、強い国内市場の形成を促進し、引き続き内需の潜在力を引き出すとした。消費の経済成長に対するけん引が現在さらに強化され、発展に関する5つのトレンドが生まれている。強い国内市場の形成が加速中だ。
消費から価値の創出へ。消費はもはや単純な消費ではなく、一種の創造になっている。受動的だった消費者は能動的になり、自分だけのライフスタイルを作り、自己価値を高め精神的に満たされるため消費する。消費が個性的になり、商品のさまざまなデザインと機能が生まれている。若者は個性を求め、自分を高めようとする意欲が旺盛だ。ブランドは大衆からニッチに転じている。アリババのデータによると、2000−09年生まれの消費増加率が189.8%で最も高く、1995−99年生まれが33.6%で続いた。昨年の「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)の消費者のうち、1990年代生まれが46%を占めた。タオバオの「オリジナルデザイン」の検索回数は昨年10億回に達し、タオバオに入居したオリジナルデザイナーは5万人以上。
商品からサービスへ。サービス消費の1人あたり消費額に占める比率は昨年、1.6ポイント増の44.2%に達した。観光、医療・健康、文化などのサービス消費が活況を呈し、消費構造が商品からサービスに転じた。サービス消費が占める比率は今後も上昇を続ける。