タイ交通大臣のアーコム氏は20日、タイ・中国高速鉄道協力プロジェクトが、タイと中国の長期にわたる友好・交流の証として、タイの経済成長を促進するだけでなく、両国国民の交流も促進するとの見解を示した。
アーコム氏は同日にバンコクでタイ・中国記者協会と新華社中国経済情報社が共同主催したフォーラムに出席。タイ・中国高速鉄道協力プロジェクトが着実に進んでおり、完成後には人々の生活方式が変わり、沿線のホテルやレンタカー、飲食などの産業を発展させ、沿線地区に繁栄をもたらすと話した。
また、ここ数年にわたる高速鉄道プロジェクトの進展に伴って、タイのエンジニアが中国側のスタッフと技術交流を進めた上に友誼も深めたと説明。高速鉄道プロジェクトが、ハード面の相互接続だけでなく、両国スタッフの交流も促進したとしている。
駐タイ中国大使の呂健氏はフォーラムで、タイ側のメディアや企業に向けて中国経済の発展状況を紹介した。中国とタイの施設接続は、タイに各国からの投資を呼び込むと同時に、タイの農産物輸出に寄与し、ASEANにおけるタイの輻射作用を拡大すると説明。中国とタイが共に発展の重要な段階にあり、経済構造のモデル転換・高度化や国民生活の改善という共通の任務を担っていると指摘した。中国とタイの利益共有では、まだ巨大な潜在力を掘り起こすことが可能で、質を高める大きなチャンスを迎えている。
フォーラムには、中国とタイの政府や企業などの各界から計200人余りが参加した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月22日