米国の21世紀フォックスは19日、ディズニーによる買収を発表した。1年以上の駆け引きを経て、メディアとレジャー業を再構築する歴史的な合併が完了したことになる。ハリウッド映画大手はディズニー、21世紀フォックス、ワーナー、ユニバーサル・スタジオ、パラマウント、ソニー・ピクチャーズ(メトロ・ゴールドウィン・メイヤー含む)の6社から5社になるが、ディズニーの「レジャー帝国」の前途は依然として試練に満ち溢れる。
「ディズニー帝国」の併呑
「ディズニー帝国の範囲が広がっている」。米CNNの19日の報道によると、同買収計画は2017年末に始まり、ディズニーは524億ドルで21世紀フォックスの一部資産を買収し、137億ドルの債務を請け負うことを提案した。しかし2018年6月、米最大のケーブル ネットワーク会社のコムキャストが買収合戦に加わり、650億ドルの買収額を提示。その後、ディズニーは買収額を713億ドルに引き上げ、コムキャストが再提示する前に米司法省の認可を得て取引を終えた。
『ニューヨークタイムズ』は20日、これはディズニーの96年の歴史において最大規模の買収であり、1995年のキャピタル・シティーズとアメリカン・ブロードキャスティング・カンパニー(ABC)の買収額190億ドル(現在の約320億ドルに相当)をも上回るが、当時の買収契約に含まれたESPNは20年にわたり同社の成長の牽引力になっていたと報道。
「フォックスニュース」の報道によると、今回の取引完了後、ディズニーはフォクスの映画制作事業(21世紀フォックスがメイン)、フォックステレビ、ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルの株式73%、欧州のBskyBおよびその傘下のストリーミングメディアの株式39%、米動画サイト「Hulu」の株式30%、インドのスター・グループ、タタスカイ、エンデモル・シャインなどのコア資産、およびフォックス傘下の『アバター』『エイリアン』『X-メン』『ファンタスティック・フォー』などのIPを取得する。
『ニューヨークタイムズ』は、ディズニーの野心は大きな試練に直面すると分析。ディズニーは投資家から科学技術会社に似た企業だと見られたいが、フォックスとの融合は3000人規模のリストラの試練、および全く異なる2社がどのようにまとめるかなどの課題をもたらすと論じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月22日