松林が青々とし、白洋淀が波打ち光り輝く。雄安新区は活気に満ちている。
雄安新区の設立以降、「千年の秀林」プロジェクトの造林面積は11万ムーにのぼり、1100万本の木を植えた。昨年、白洋淀の主要汚染物質である全リンの濃度が35.16%、アンモニア態窒素が45.45%低下した。
「未来の都市」、「千年の秀林」からスタート
都市建設より先に緑の種をまく。「千年の大計」は「千年の秀林」から始まる。雄安新区の「千年の秀林」プロジェクトは2017年11月13日、地下鉄9号線1区造林プロジェクトに1本目の木を植えた。今や秀林驛駅の2階から遠くを眺めると、目の届く限り森林が広がっている。「新区は樹齢の異なる、自然に近い複合の森林を作った」雄安新区集団生態建設公司生態事業部の責任者である董増巨氏によると、「千年の秀林」とはすべての木が千年生きるという意味ではなく、自然を尊重し、樹木に適度に手を加えることで、自然に更新し生き続ける千年の森を作ることを意味する。
「華北の明珠」、白洋淀の輝きを取り戻す
白洋淀は「華北明珠」と呼ばれる。143の湖沼が点在し、3700本の水路が縦横に入り乱れる。華北地区最大の湿地生態系であり、「華北の腎臓」と例えられる。
雄安新区が幸先の良いスタートを切る重要な基礎となるのは、白洋淀生態機能の保護と環境管理の強化だ。雄安新区の責任者は、雄安新区建設プロジェクトで100点を記録したとしても、白洋淀を上手に管理できなければ成績は0点になると述べた。
雄安新区は設立後、白洋淀環境総合対策に取り組み、全606カ所の汚染湖沼の対策を終えた。水質関連企業133社の監督管理を強化し、改善に力を入れ基準を引き上げた。基準未達の企業に生産停止と改善を命じた。
雄安新区は昨年、河川の約130万9000立方メートルのゴミを処分した。河川・淀区から半径2キロ内の汚染流入口、計1万1395カ所の問題を突き止めた。また白洋淀の水補給を5回行い、水位が近年の最高位に達している。
生態文明建設メカニズムの革新、都市と緑が融合する中国の絵を描く
河北省環境保護庁環境監察責任者、雄安新区生態環境局局長の曹海波氏によると、雄安新区は各方面の力を結集し、生態文明建設メカニズムの革新に取り組み、新区に適した生態環境総合対策モデルを積極的に模索している。
対策にかかる資金の調達、技術のボトルネックなどの難題を解消するため、雄安新区は市場メカニズムを運用している。国の法律・法規に基づき、100億元の白洋淀生態環境対策特別基金を設立し、この重大プロジェクトに民間の力を導入している。
雄安新区は今後、青と緑が交わる生態空間内に置かれる。水と植物が面積に占める比率は70%で安定する。中国都市計画設計研究院の朱子瑜チーフプランナーは、「新区は生態の魅力を示し、木々と水に取り囲まれる華北の水の都、都市と緑が融合する中国の絵を取り戻す」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月22日