中国商務部の高峰報道官は21日の定例記者会見で、「現在把握している状況によると、中国の貿易額の伸び率は3月上旬に上がった。今年第1四半期の中国の貿易は安定を維持する見通しだ」と述べた。
中国の今年1−2月の貿易額は人民元建てで前年同期比0.7%増となったが、ドル建てで3.9%減となった。高報道官は次のように述べた。
これは主に春節(旧正月)の影響だ。貿易会社には、春節前に集中的に輸出し春節開けに輸入を優先するという経営の特徴がある。過去のデータを見ると、春節のある月の貿易額には一定の変動がある。今年の春節は昨年より11日早く、旧暦の大晦日から1月15日までが2月にあった。そのため春節の影響が2月に集中した。
通年を見ると、中国の貿易発展の外部環境には多くの不確実・不安定要素があるが、内的動力が絶えず強化されている。商務部は今後、貿易安定政策の推進を続け、関連政策の備えを強化する。同時に市場多元化、越境ECなどの新業態の支援、貿易円滑化水準の向上といった措置により、貿易の安定しつつ質向上を全力で推進する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月22日