今年もボアオの時間がやってきた。アジアの声が再び「東洋のダボス」から全世界に伝わろうとしている。ボアオ・アジアフォーラム2019年年次総会が今月26−29日にかけて開催される。今年のテーマは「共同運命、共同行動、共同発展」。共同の運命が共同の行動を呼び、共同の行動が共同の発展を促す。
ボアオ・アジアフォーラムは対話と協力を促す格式ある舞台だ。今年の年次総会は「開放型世界経済」「多国間主義・地域連携・グローバルガバナンス」「革新駆動」「質の高い発展」「注目の最前線」という5つのセクションを設けた。年次総会には66回の正式な活動が含まれ、うちサブフォーラムは33回、CEOラウンドテーブル(対話)は16回、テレビフォーラムは6回、テーマを設けた食事会と記者会見が5回、その他の活動が6回となっている。国内外の政府高官、ビジネスリーダー、有名学者、メディア代表者ら4000人以上の来賓が海南省博鰲(ボアオ)市に集まり、アジアと世界の発展の問題について共に検討する。
李克強総理が年次総会の開幕式に出席し、基調演説を行う。李総理が中国政府を代表し自ら年次総会に出席するのは、2012年、14年、16年に続き4回目となる。李総理の基調演説は、経済グローバル化と自由貿易の偉大なる旗印を高々と掲げ続ける重要な意義について説明し、グローバルガバナンスを改善するため「中国の主張」を打ち出すことになる。同時に改革開放の全面的な深化に関する中国の揺るぎなき決意を宣言し、新中国、特に改革開放以降の歴史的な成果を示すことで、中国の発展の先行きに対する国際社会の自信を深める。
4月末に開催を予定している第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムは、中国の今年の最も重要なメイン国外交活動であり、世界が注目する国際的な祭典になる。そのため今年のボアオ・アジアフォーラムもサミットフォーラムの地ならしをするため、「一帯一路」サブフォーラムを設けた。今年は習近平国家主席の海南省設立および経済特区設置30周年記念大会における「4.13」重要談話発表1周年であり、海南省の改革開放の全面的な深化の「政策実施年」でもある。そのため設けられた「自由貿易実験区と自由貿易港」サブフォーラムも新たな見所になる。
今年のボアオ・アジアフォーラムは「アジア経済一体化の進捗」「新興経済体の発展」「アジアの競争力」という従来の報告書と共に、年次総会の会期中に初となる「アジア金融発展報告書」を正式に発表する。これらの学術報告書は、アジアの声を集中的に伝える。フォーラムは今年も「中国ーASEAN省市長対話」「21世紀海上シルクロード島嶼経済」「南中国海の協力」などのサブフォーラムを継続開催する。これらのフォーラムは座して空論にふけるのではなく、実務的なアジアの行動と地域協力を生み出し、推進する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年3月26日