2日間に渡って行われた第8ラウンドの中米経済貿易ハイレベル協議が29日に北京で終了した。この協議はこれまでと同様に、中国共産党中央政治局委員、国務院副総理兼中米全面的経済対話中国側代表の劉鶴氏と、米国側ではライトハイザー通商代表とムニューシン財務長官が主導し、双方が合意書に関係する文案を議論して新たな進展を得た。
中米経済貿易ハイレベル協議はワシントンと北京を往復しつつ、過去4カ月にわたり計4ラウンドに渡り実施された。協議はすでに、最も重要で精力を最も要する段階に至っている。協議は非公開で進められているが、協議のテンポ加速に伴い、細かい状況がますます多く伝え聞かれるようになった。例えば、今ラウンドの協議では時間節約のために、歓迎夕食会をワーキングディナーの形式にして食事をしながら話し合いを続けることで、双方は合意した。それ以外にも、双方は今回のラウンドで形式を簡略化して開会式を設けず、ただちに本題に取り組み、合意書の文言を巡って議論した。双方のチームは両国指導者がアルゼンチンで達成した重要な合意の方向性に従って、たゆまぬ努力により実質的な進展を獲得した。これは実に容易ならざる成果であり、双方がとりわけ大切にせねばならないことだ。
米国通商省が27日に発表したデーターによれば、米国の1月の輸出総額は0.9%増の2073億ドルだった。ただし、中国向け輸出額は全体で71億ドルにまで下落し、2010年以来の最低水準になった。中国側の統計によれば今年1-2月、中国の対米貿易総額は19.9%減少した。経済協力開発機構(OECD)は最近になり、中米貿易問題の緊張が依然として緩和されない状況を考慮して、今年の全世界の経済成長予測をそれまでの3.5%から3.3%に引き下げた。
中米両国が互いに関税を追加していることが、両国経済と世界経済を傷つけていることが、ますます鮮明になってきた。両国指導者の合意を実現することは、ますます重要で必要なことになっている。双方は合意書の文案を策定する鍵となる段階に入った現在、交渉のテンポを速め、形式を簡略し、本題に直接切り込んだ。交渉は自然に白熱してきた。