1台のメイン機と1つのボタンだけで、会議内容がスクリーンに映し出され、多くの人が同時共有できる。あるいは、顔認証機能を搭載することでプリンターの安全管理が向上する。さらには、来訪客管理システムを使うことで、来訪客の自動予約と自動認証が可能になる……。
上海で先ごろ「上海国際オフィス空間管理設備展覧会」が開催された。多数の先端的オフィス技術及び設備が展示された「未来のオフィス体験区」では、多くの来場者が体験しようと集まっていた。このバーチャルなオフィス空間は、国内外の有名オフィスソフト/ハードメーカーが主催者と共に作ったもの。これをみると、従来型オフィスモデルは徐々にデジタルオフィスに取って代わられることが鮮明にうかがわれる。
最先端のディスプレイソリューションメーカーである、ベルギーのバルコは、早くも2003年から中国に進出している。北京にグローバルR&Dセンターと生産基地がある。中国市場における同社のターゲットの1つは、中国に数多くあるイノベーション企業とスタートアップ企業だ。
中国では、大いに盛り上がる消費のデジタル化に比べ、企業のデジタル化の歩みはやや遅い。
昨年9月、アクセンチュアと国家工業情報安全発展研究センターが発表したレポート「中国企業デジタルモデルチェンジ指数」によると、自動車、部品、コンシューマーエレクトロニクスなど8業種450社に調査した結果、デジタル化モデルチェンジによって著しい成果を上げた企業はわずか7%だった。