アクセンチュアの大中華圏地域代表である朱偉氏は、「中国経済の構造調整および産業のアップグレードは現在、コストの上昇や高齢化、資源環境の制約などの壁にぶつかっている。デジタル化こそ、中国企業のモデルチェンジにとって大きなチャンスとなっている」と述べる。
中国の「デジタル化モデルチェンジ」の機運を、関連技術やサービスを提供する多国籍企業の多くが注目している。
「一体化モニタリングソリューション」を提供する、シリコンバレー発のZohoは先ごろ、中国のクラウドモニタリング市場を開拓するための重要な一歩として、世界で5番目のデータセンターを上海に設立。同時に簡体字中国語によるAIソリューションサービスを発表した。
同社の中国地域副総裁である李飛氏は、「中国は公的クラウドと民間のクラウド市場が急速に発展しており、クラウド環境の持続的モニタリングに対するニーズが非常に高まっている。ZohoのAI技術を用いた総合的ソリューションは、複雑な環境の中でも一網打尽のモニタリングができるため、中国企業のデジタル化のチャレンジを手助けできる」と述べる。
ドイツの工作機械メーカー協会代表のシェーファー博士が先ごろ、上海を訪問した。今年9月に開催される「ハノーバー金属加工ワールド」に中国の展示企業と来場者を招待するためである。金属加工業界では有名なこの展覧会は、2月中旬までに46の国と地域から1930社が展示申請を得ているが、うち160社が中国企業である。
シェーファー博士は、「『ハノーバー金属加工ワールド』ではIoTの構築を含め、“インダストリー4.0”の優位性とビジョンを全面的に伝えるつもりだ」と述べる。その上で、各種最新製品とソリューションは企業のスマート化管理とデジタル化生産を支持するものであり、特にモデルチェンジとアップグレードをめざす中国企業に向けたものだと話す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月7日