全国の「三甲医院」、遠隔医療を全面的に実施

全国の「三甲医院」、遠隔医療を全面的に実施。

タグ:遠隔医療 三甲医院

発信時間:2019-04-18 16:51:52 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 国による現場最前線の衛生事業への取り組みの強化と遠隔医療事業の展開に伴い、「インターネット+医療」が多くの人々に利益をもたらすようになった。昨年9月には「インターネット診療管理方法(試行)」など3つのインターネット医療分野の文書が発表・実施され、インターネット診療行為がさらに規範化された。現在、全国のすべての「三甲医院」(中国で最高クラスの病院)で遠隔医療サービスが展開されており、すべての貧困県の県病院がカバーされている。遠隔医療サービスが現場最前線に届き、地方の病院の医療水準を高めた。病院の診療がよりスマートになり、患者がスムーズに診療を受けられるようになった。


 高品質医療資源の地方進出を促進


 「ただの発熱」により、6歳の女の子の寧寧ちゃんが命を奪われるところだった。彼女の命を救ったのは遠隔医療だった。


 寧寧ちゃんが発症した当時、風邪の症状は見られなかった。両親が車で50キロ離れた銀川市第一人民病院に送り、点滴を1日打ったところ、熱が下がった。ところが体育の授業になると子供が急に痙攣を起こした。病院に送られると、趙桂琴医師はウイルス性脳炎を疑った。子供の熱が下がらず頻繁に痙攣を起こし、症状が一気に悪化した。病院は長年に渡り、このような患者を治療したことがなかった。寧寧ちゃんを別の病院に移すのは危険であり、趙医師は遠隔診察を提案した。


 遠隔診察を担当した専門家は、首都小児科研究所神経内科の陳述花主任医師だ。双方の医師は症状について詳細に意思疎通し、治療プランを作成した。その後数日、寧寧ちゃんが激しい痙攣に襲われることはなかった。2回目の遠隔診察では処方箋を細かく調節した。寧寧ちゃんは12日後に目を覚ました。3回目の遠隔診療では、陳医師がリハビリを指導した。寧寧ちゃんはその後、話ができるようになったばかりか、正常に活動できるようになった。


 寧寧ちゃんのような急病であれば、過疎地から大型病院に移す時間がない。遠隔診察により彼女は自宅の近くで有名な専門家から診察を受けることができた。国家衛生健康委員会の馬暁偉主任は「遠隔医療技術は時間や空間の制限を打破し、人々に適時かつ高品質の医療サービスを提供するため大きな力を発揮する。現在は省・市・県・郷・村の5レベルのカバーを徐々に実現し、高品質衛生資源の都市部・農村部共有を促進している」と述べた。


 遠隔医療、地方に専門的な知識を伝える


 遠隔医療はウィンウィンの解決策だ。患者は現地で大型病院の専門家による診断を受け治療プランを手にすることができる。あちこち駆け回る必要がなく、医療保険の自己負担率が下がり、手間暇とお金を節約し苦しみを減らすことができる。現地の医師は遠隔診察に参加することで、大型病院の診断の方針と診療上の経験を学習し、専門的な能力を飛躍的に高めることができる。現地の病院も患者を留め、仕事を増やせる。大型病院の医師はこのオンラインで地方に進出する方法により、専門的な能力を効率的に送り出し、教育の力を発揮できる。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月18日

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