中国の2019年第1四半期経済統計が17日に発表された。第1四半期は好調な滑り出しとなり、複数のマクロ統計が予想を上回った。国内総生産(GDP)成長率は前年同期比で6.4%、工業・消費・投資・輸出入の伸びも加速し、回復の兆しが鮮明になった。市場の期待と信頼感も高まっている。一部の国際機関や投資銀行は中国経済の成長見通しを上方修正した。
中国国家統計局国民経済総合統計司の司長を務める毛盛勇報道官は、国務院新聞弁公室の記者会見で、「19年第1四半期の中国経済は穏やかなスタートを切り、ポジティブな要素が増えている。GDPは21兆3433億元で、前年同期比で6.4%増加した」とし、「GDP成長率は市場予想を大きく上回った。市場では6.2%、6.3%という予想もあった」と述べた。
事実、第1四半期は多くのマクロ統計が予想を上回った。工業では、一定規模以上の工業企業の付加価値額が前年同期比で6.5%増加し、伸び率は18年第4四半期より0.8ポイント加速した。「3月の一定規模以上の工業企業の付加価値額は前年同月比で8.5%増加、伸び率は1-2月を3.2ポイントも上回り、66カ月ぶりの高水準となった。製造業の伸びは多くの人の想像を上回るものだ」と、民建中央経済委員会の馬光遠副主任は述べた。
「19年第1四半期の経済成長を牽引する三頭立ての馬車(消費・投資・外需)はいずれも比較的良好な伸びを示した」と、毛盛勇報道官は指摘。第1四半期の社会消費財小売総額の伸び率は前年同期比で8.3%と、1-2月より0.1ポイント加速した。全国固定資産投資(農家を除く)の伸びは6.3%と、1-2月より0.2ポイント加速した。貨物輸出入総額の伸びは3.7%と、1-2月より3ポイント加速した。