第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラムが25−27日にかけて北京市で開催される。これは中国の今年最も重要なホスト国外交活動だ。
見どころその一 ハイレベルなフォーラム、中国はどのような情報を伝えるか?
中国の指導者が会期中に世界にどのような情報を伝えるか、各国指導者とどのような共通認識を形成するかは注目に値する。
今回はよりハイレベルなフォーラムになる。37カ国の元首、政府首脳ら指導者、国連事務総長、国際通貨基金専務理事らが出席する。フランス、ドイツ、英国、スペイン、日本、韓国、EUも指導者の代理人となる高官を派遣する。150数カ国及び90以上の国際機関の5000人弱の来賓が出席し、五大陸の各地を網羅する。
中国外交部公共外交諮問委員会の華黎明委員によると、第1回より多くの国が積極的に出席する。ASEAN10カ国の指導者が勢揃いし、イタリア、オーストリア、スイスなど西側諸国の指導者も出席する。「これは国際社会が行動により、一帯一路に投じた信頼票だ」
見どころその二 一帯一路の高品質発展の実現をいかに推進するか?
中国国際発展知識センター副主任、国務院発展研究センター副研究員の蒋希蘅氏は「第1回が主に各国の協力理念及びルートに対する共通認識の形成を促したとするならば、第2回はより具体的な措置を講じ、一帯一路建設の高品質発展を促す必要がある」と述べた。
蒋氏は「フォーラムを通じ、一部の問題の脆弱な部分を改善し、一帯一路建設の掘り下げと実務化を促し、より大きな共通認識を形成することも、今回の議題の一つだ」と指摘した。
見どころその三 サブフォーラムが倍増した理由とは?
日程の革新は本フォーラムのもう一つの見どころだ。サブフォーラムの数は第1回より倍増し12回となる。従来の政策の意思疎通、インフラ施設の連結、貿易の円滑化、資金の調達、民心の通じ合い、シンクタンクの交流というサブフォーラムを踏まえた上で、廉潔、デジタル、グリーン、革新、地方協力、域外経済貿易協力区をテーマとするサブフォーラムが設けられた。
蒋氏は「新設されたフォーラムは世界の経済・産業・科学技術の発展の流れをつかみ、さらに一帯一路の高品質発展の方向性と中身を示した。これは持続的に発展する国際ルールと最良の実践との連結を促す」と述べた。
華氏は「関連サブフォーラムにおいて、一帯一路の共同建設に参加する各国は、廉潔や環境保護などの共に関心を寄せる話題について議論を掘り下げる。これは一帯一路がより深く人々の心に根ざすことを促す」との観点を示した。
見どころその四 予想される成果とは?
指導者が出席するラウンドテーブルサミットが会期中に共同コミュニケを発表する。各国は一連の政府間協力協定及び実務協力プロジェクトを取りまとめる。一部の先進国と国際金融機関は中国側と第三国市場における協力の文書に署名する。各国の経済界は一連の協力プロジェクト協定に署名する。多くの成果を手にすると予想される。
報道によると、世界銀行は研究文書の中で、一帯一路関連投資により世界の3400万人が中度貧困から脱却すると予想した。うち2940万人は一帯一路沿線国・地域。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年4月24日