中国、鉄鋼業汚染物質排出量の大幅削減を目指す

中国、鉄鋼業汚染物質排出量の大幅削減を目指す。

タグ:中国排出削減 

発信時間:2019-05-06 11:11:43 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 中国生態環境部、国家発展改革委員会(発改委)、工業情報化部、財政部、交通運輸部は先ごろ共同で「鉄鋼業界の超低排出推進に関する意見」を発表し、2020年末までに重点地域にある鉄鋼企業の超低排出改造を大きく進め、生産能力の60%前後の改造完了を目指す方針を明らかにした。2025年末までに、重点地域にある鉄鋼企業の超低排出を基本的に終え、全国生産能力の80%以上の改造完了を目指す。


 中国工程院院士、清華大学環境学院院長の賀克斌氏は、中国において鉄鋼業界が大気汚染物質の排出源になっていると指摘する。2017年の鉄鋼業界の二酸化硫黄、窒素酸化物、粒状物質の排出量はそれぞれ106万トン、172万トン、281万トンに上り、全国総排出量の7%、10%、20%前後を占めた。環境対策が強化され、特に石炭火力発電所の超低排出実施後に火力発電業界の汚染物質排出量が大幅に減少したため、鉄鋼業界は2017年の汚染物質排出量が電力業界を上回り、工業部門で最大の汚染物質排出源となっている。


 冶金工業規画研究院院長の李新創氏は、「意見」の実施が中国鉄鋼業界のグリーン革命を引き起こし、鉄鋼業界のハイクオリティな発展の基盤をつくるとの見方を示した。


 試算によると、2025年に「意見」の任務が完了すれば、鉄鋼業界の二酸化硫黄、窒素酸化物、粒状物質の排出量はそれぞれ61%、59%、81%削減される見通しだ。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月6日




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