米メディア:中国の「女性経済」ブームの背景

米メディア:中国の「女性経済」ブームの背景。

タグ:女性経済 通販イベント

発信時間:2019-05-12 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 若い女性の消費習慣が根本から変化し、中国で「女性経済」ブームが起きている。アジアの大国である中国のビジネスにおいて、「女性の心をつかんだ者が全てを勝ち取る」が口癖になっている。


 推算によると、過去5年で中国人女性による消費は約81%増加し6700億ドルに達した。中国には男性が多く女性が少ないという不均衡が存在するが、女性はオンライン消費の55%を占め、中国の総人口に占める比率を大幅に上回る。小売業者は中国の女性消費者を獲得するため、「女王節」や「女神節」などのネット通販イベントを次々と実施し、魅力的なクーポン券の提供や割引を行なっている。このような通販イベントは功を奏し、女性の権利と男女平等の推進が本来の目的である「国際婦人デー」も中国では買い物をする理由になっている。


 ニューヨークの研究会社eMarketerの推算によると、中国の小売額の約35%がネット通販によるもので、その比率は世界で最も高い。一方、米国のECは売上高のわずか10.9%である。中国商務部の統計によると、中国のインターネット小売総額は2013年の2800億ドルから2018年には1兆3400億ドルに激増した。


 北京交通大学経済学部の邱暁東教授は、中国人女性の消費モデルの「根本的な変化」を促したのは大きな文化傾向であり、1980~90年代生まれの女性は経済成長期を生き、所得が絶えず増加し、親の消費力と理念も変化しているとの見解を示す。


 26歳ファッションブロガーの魏思佳さんはSNSで200万人のファンを持つ。彼女は中継やブランド宣伝を通して自分が使っている化粧品、スキンケア、洋服などを勧めている。彼女のファンの92%が女性だという。女性は中国の小売業者が最も獲得したいグループと言える。魏思佳さんは、「彼女たちは優れた教育を受け、品位と強大な消費力がある。20~30歳の女性は中国社会の新たな中産階層になっている」と話した。



「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月12日

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