米国は10日より、2000億ドル分の中国製品に対する関税を25%に引き上げた。同日ワシントンで閉幕した第11回中米経済貿易ハイレベル協議は、中国側の次の一貫した毅然たる立場を示した。関税引き上げは問題を解消できず、中米にとって唯一の正確な選択肢は協力だ。しかし協力には原則があり、重大な原則的問題をめぐり中国側が譲歩することは絶対にない。
中国人民大学国家発展・戦略研究院で12日に開かれた中米貿易関係をテーマとするシンポジウムにおいて、出席者は「米国側の関税引き上げの脅迫について、中国側はボトムラインを厳守し、国の尊厳、国民の利益を守り、大国の風格を示た。関税引き上げは人心を得ず、時代の流れに背く。中国にはすべての挑発に対応する決意・底力・自信がある」と表明した。
中国国際経済交流センターの魏建国副理事長は「米国側の要求は、中国側の核心的利益と重大な関心事に関わっており、中国側のボトムラインに触れる問題で、絶対に譲歩できない。成功と言える合意とは、双方が大部分の問題で満足でき、双方が妥結・譲歩するものだ。一方だけが満足し、もう一方の関心事が尊重もしくは配慮されなければ、このような合意に至ったとしても長く実行することはできず、さらには覆されることもある」と述べた。
中国国際経済交流センターの陳文玲チーフエコノミストは「中米経済貿易協議を見ると、中国側は原則と立場を終始守っている。戦っては交渉するが協議の状態になる。国の核心的利益と重大な関心事、大国の尊厳を守るため、中国側は少しもあいまいな態度を示してはならない」と話した。
中国人民大学の鄭水泉党委副書記は「70年の紆余曲折を経て、中国は深い実力と大きな潜在力をつけ、さらに衝撃とリスクに耐える能力をつけた。我々はさまざまなリスクと挑発に対応する自信・決意・能力を持つ」と述べた。
文氏は「協力とウィンウィンは遮ることのできない発展の流れだ。貿易の発展は国の重大戦略と絶えず合致しなければならない。一帯一路沿線諸国との経済協力を掘り下げることで、未来の中国の高品質発展の道がますます広がる」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月13日