経済がグローバル化して今日のように発展すると、世界各国はみな同じ船に乗っているようなもので、お互いがお互いに必要であり、各国企業の間には競争と協力が結びついた「競合関係」がすでに構築されており、貿易戦争をしても真の勝者はいない。米国がこのたび中国企業のファーウェイと関連企業などを輸出規制対象リストに加えたことをみると、最大の損失を被り、真っ先に損失を被るのは、おそらく米国企業だ。ファーウェイのコメントにあるように、「ファーウェイを規制しても、米国がより安全になることはなく、米国がより強大になることもなく、米国は質の劣った高額の代替設備を使用せざるを得なくなり、5Gネットワーク構築で他国に後れを取るようになるだけであり、最終的に米国の企業と消費者の利益が損なわれることになる」のだ。
米国が中国の製品や企業を封じ込めるその背後には、絶えず増強する中国の革新力に対する警戒感があり、一人勝ちの状態に慣れすぎて、他人が強くなるのを受け入れられない、見たくないという心理がある。自国のサイバーセキュリティで問題が頻発し、「ネットワーク監視問題」や「盗聴問題」などの事件も起きた米国が、今や「セキュリティ」を錦の御旗とばかりに高々と掲げる。自国が「安全でない」から、他人も「安全でない」と疑うのは、実に小人の心で君子の腹を推し量る「ゲスの勘ぐり」に他ならない。
新中国成立以来はその発展プロセスにおいて「規制」、「封鎖」、「排斥」に切れ目なく直面してきたが、いずれも小さな「エピソード」に過ぎず、前進する中国の歩みをとどめることはできなかった。これまでのどの「規制」も「封鎖」も「排斥」も、中国の力を高めるための砥石の役割を果たしたに過ぎない。(編集KS)
「人民網日本語版」2019年5月17日