オランダのロッテルダム港と中国の広州港は7日、友好港関係を結んだ。この21世紀海上シルクロードにおける2つの世界クラスの水運ハブ港は、グリーンな港湾、スマートな港湾などをめぐり深く協力する。
8、9両日に広州市で開かれた2019年世界港湾大会において、「開放と協力、未来を共有」というテーマが反響を呼んだ。大会に出席したベルギーのアントワープ港の責任者は、「港湾は相互接続、共同建設、共有の尊さをよく知る。手を川に浸せば全世界と繋がれるという、ベルギーのことわざ通りだ」と述べた。
大会が活況を呈したのは、世界の港湾の建設者と運営者が「中国のプラン」「中国の要素」「中国の知恵」に多くの期待を寄せているからだ。
商売繁盛のGAPEC
ガントリークレーンが高々とそびえ、人々が忙しく働くアントワープ港には千年以上の歴史がある。この港は欧州2位の港であり、世界で最も名高い港湾業務訓練機関がある。過去数十年に渡り、アントワープ港務局のアントワープ・フランダースポートトレーニングセンターは、中国の港湾に向け多くの高級専門人材を育成した。
そのため広州市港務局の袁越副局長は2015年6月の訪問中に、アントワープと協力し中国で同様のトレセンを設立できないだろうかと考えた。
袁氏は「私たちは当時、これは中国の港湾と中国水運産業が一帯一路沿線都市と交流・協力を展開するための最良の場になるのではと考えた」と述べた。
双方はたちまち意気投合し、わずか6カ月でこのトレセンが広州市で正式に設立された。アントワープ・フランダースポートトレーニングセンターの略称が「APEC」であるため、双方が共同設立した広州アントワープ港湾教育諮訊有限公司は「GAPEC」と名付けられた。
訓練の需要は予想を上回るペースで拡大した。インドネシアのタンジュンプリオク港、ロシアのサンクトペテルブルグ港、ソロモン諸島港務局など、多くの港湾の就業者が広州でトレーニングを受けている。
GAPECの黄建会長は「2年余りの間に、当社は10カ国・地域の100人以上に各種トレーニングを提供した」と述べた。
「多くの人員が中国の港湾の業務管理能力、情報化技術の応用能力に興味津々だった。我々も彼らに合ったカリキュラムを作り、実際の操作を重視し、港湾の現場で授業を行った」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月20日