一方で、中国の質の高い発展は対外貿易の安定的な質的向上をけん引している。中国経済はすでに高速成長の段階から質の高い発展の段階に移行しており、中国政府は供給側の構造改革を柱に、新発展理念を堅持、中国経済のモデル転換と高度化および産業構造の改善を推し進め、中国の産業が世界のバリューチェーンのミドルハイエンドに進むよう促す方針だ。2018年は、一定規模以上の戦略的新興産業企業の付加価値が8.9%増加、ハイテク製造業の付加価値は11.7%増加、設備製造業の付加価値は8.1%増加した。2019年3月、ハイテク製造業と設備製造業、消費財製造業のPMIはそれぞれ52、51.2、51.4と、製造業全体を大きく上回った。中国の産業高度化と戦略的新興産業の急速な発展は、関連製品と技術の輸出入、高品質・ハイテク・高付加価値製品の輸出の安定成長をけん引し、貿易構造の最適化を促進。2018年は、機械電気製品の輸出入額が1.4兆米ドルに達し、輸出入総額の30.7%を占めた。中国経済発展の新たな原動力は強大になり、経済の質の高い発展は対外貿易の発展に向け強固な基盤を築いた。
このほか、貿易構造の調整が進み、原動力の転換が加速している。中国政府は貿易強国の建設を着実に推進し、対外貿易の安定的な質的向上を全力で推し進める。海外進出・国内配置・経営主体・商品構造・貿易方式の「5つの最適化」を持続的に推進するとともに、対外貿易のモデル転換と高度化の基地・国際マーケティングサービスネットワーク・貿易促進プラットフォームの「3つの建設」を強力に推進、対外貿易構造の改善と発展を推し進める考えだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年5月31日