中国人民大学重陽金融研究院産業部副主任の卞永祖氏は『証券日報』記者に、全国の状況をもとに、中国の養老金の累計残高が5兆元に上るが、ほとんどが銀行で利息を取るだけで、その運用利回りが毎年のCPI上昇率よりも低いと指摘。中国の金融改革に伴い、養老金による株式投資も加速し、今年年末までに養老金がA株へ1兆元近くの資金をもたらすとの見方を示した。
「養老金は、典型的な長期資金で、市場流入が加速すれば、中国株に対する長期成長の期待から投資家マインドが向上する。長期資金の割合が高まれば、投資家がバリュー投資に一層関心を持つようになり、投資文化も変わって、暴騰や暴落の回数が減るだろう」と卞永祖氏は話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月4日