2017年5月5日、中国初の国際スタンダード国産大型旅客機C919が上海浦東国際空港で初飛行を行った。中国が製造した初の大型旅客機となるC919は、中国航空市場に非常に大きな影響を及ぼす。中国商飛は向こう20年以内に2千機のC919販売を見込んでいる。中国では、C919がエアバスやボーイングと長期にわたり共存し、共同で発展する見通しだ。EUとの協力深化を通じて中国は、国際航空市場を切り開き、航空発展の主導権を握るだろう。
中国が着実に全面的な民用航空強国へと向かっている背景には、国内で急速に拡大する需要がある。2018年の中国の空港乗降客数は延べ12億6400万人で、うち全国37カ所の空港の年間乗降客数が延べ1千万人を超えた。旅客の急速な利用需要の増加に対し、中国は年平均8カ所の新空港を開設し、一部の施設では拡張工事やグレードアップを進めている。中国国内では高速鉄道が航空輸送の圧力をある程度緩和したが、海や大陸を跨ぐ移動には飛行機の利用が中心となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月9日