「2019年4月末時点で、デッド・エクイティ・スワップ契約額は2兆3千億元に上り、その実施額は9095億元に上った」。中国国家発展改革委員会(発改委)副主任の連維良氏は6月5日の中国国務院新聞弁公室(国新弁)記者会見で、現在、企業106社がデッド・エクイティ・スワップを計367件行ったことを明らかにした。デッド・エクイティ・スワップの実施業界は、鉄鋼、非鉄金属、石炭、電力、交通運輸など26業界に広がっている。
連維良氏によると、各種の措置が進むにつれ、デッド・エクイティ・スワップの市場化と法治化が、安定成長、改革促進、リスク防止において前向きな成果を上げた。例えば、企業のレバレッジ率で、2018年末時点の中国全体のレバレッジ率は249.4%と、2017年末に比べ1.5ポイント低下。また、デッド・エクイティ・スワップの関連措置が、優良企業の資本力と競争力を増強した。優良企業のデッド・エクイティ・スワップは、実施規模の過半数を占める。デッド・エクイティ・スワップの措置は、企業債務リスクの減少、国有企業組織再編・制度改革の推進、民営経済の発展につながっている。
デッド・エクイティ・スワップの市場化と法治化は、レバレッジの引き下げと債務負担の減少につながる重要かつ有効な手段で、企業の資本構造の合理化、債務リスクの低下、債務負担の軽減などに大きな作用を発揮している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月6日