中国の新エネ車市場、テスラなど外資が相次ぎ参入

中国の新エネ車市場、テスラなど外資が相次ぎ参入。

タグ:中国市場

発信時間:2019-06-10 14:52:04 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 米テスラが最近、公式ソーシャルメディアに中国製テスラの価格発表予定を投稿して注目を集めていたが、結果的には期待外れとなった。販売価格32万8千元に対してネット上では、中国製と輸入物の価格がわずか5万元で、ドライブアシストの機能も標準装備されていないことに不満の声が相次いだ。外国メディアは、外資による新エネルギー車「中国製造」の先鋒として、中国の激烈な市場競争に乗り込んだテスラの道のりは、マスク氏が考えているほど容易ではないとの見解を示している。


 『ロイター』は5月28日、テスラの中国製「Model3」の販売価格(補助金含まず)が30-35万元となる見通しを伝えていた。


 『参考消息』ウェブサイトによると、テスラがその後、公式サイトで中国製「Model3」の販売価格を32万8千元に設定したと発表すると、中国のネットユーザーが一斉に不満の声を上げた。あるネットユーザーが「テスラは中国で工場を建てて、購入税を免除しようとしているのか」と投稿したほか、「32万8千元、興味ないね」、「高すぎる!要らない!」との声が上がり、中国メディアも「テスラは、誠意をもって自動車を売りたいのか、悪意で儲けようとしているのか?」と疑問を投げかけた。


 テスラは年内に上海の工場で「Model3」の生産を開始し、製品ラインの拡充により中国での販売台数増加を図る通しだ。中国が世界最大の電気自動車市場となるなか、テスラの「Model3」中国モデルがは今のところ米国から輸入されている。


 テスラが中国市場でシェア獲得をもくろむと同時に、外資メーカーには2019年も中国の新エネルギー車市場へ「集合するよう」笛が吹かれた。


 英『フィナンシャル・タイムズ』ウェブサイトは6月6日、大衆(フォルクスワーゲン)が、2年以内に電動自動車30車種を導入すると共に、半数を中国で量産する計画を明らかにしたと報道。ゼネラルモーターズは2023年までに、中国で新エネルギー車20車種を発売する見通しで、宝馬(BMW)と長城汽車は提携覚書を結び、中国でMINI純電動車を生産すると発表した。


 外資ブランドが大挙して中国の新エネルギー市場に参入していることについて業界専門家の一部は、必然的な流れとの見方を示す。世界的にガソリン車の販売台数が伸び悩み、特に中国市場の減速がガソリン車市場を独占する外資ブランドを未熟な新エネルギー車市場へと向かわせた。中国政府が2018年に、「ダブルクレジット」政策としてガソリン車と新エネルギー車の販売台数クレジットを同時管理する方式を発表し、従来型の自動車販売大手はクレジットを購入するか、新エネルギー車業界への投資を迫られた。中国自動車産業研究院工程師の蔡国欽氏は、外資メーカーが間もなく厳しくなるダブルクレジット政策の対応策に追われるというよりも、戦略的に産業投資を進め、事業戦略の策定と実施に忙しくなるとの見方を示した。


  「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月10日


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