中国の今年1−5月の貿易「成績表」が10日発表された。保護主義の「逆風」を受けながらも、中国の貿易は穏健を維持した。米国側は一方的に対中経済貿易摩擦をエスカレートさせたが、貿易赤字縮小という目標を達成していないばかりか、むしろ赤字の持続的な拡大を促している。
データによると、中国の1−5月の貨物貿易額は前年同期比4.1%増の12兆1000億元で、第1四半期の3.7%という伸び率を上回った。中米貨物貿易額は9.6%減の1兆4200億元。うち対米輸出額は3.2%減の1兆900億元、輸入額は25.7%減の3352億7000万元、貿易黒字は11.9%増の7506億2000万元。
招商証券の分析によると、米国が5月10日より約2000億ドル分の中国製品に対する関税を10%から25%に引き上げたことで、これらの商品の対米輸出に一定の悪影響が生じている。また一部の企業が引き上げ前に輸出を急いだ。両者の効果の相殺により、それほど目立った悪影響は生じていない。
対外経貿大学国際経済研究院の荘芮副院長は「中国の対米貿易の縮小は、米国市場の中国製品への依存度がその逆を上回っていることを反映している。これはまた、米国が再び関税の棍棒を振り上げたが、実際には力を入れる場所を間違っており、貿易不均衡の解消を促さないことを示した」と指摘した。
より広く見渡せば、次のような結論を導き出すことができる。米国側が独断専行で経済貿易摩擦を引き起こしたが、赤字削減の目的を達成しておらず、これを達成することもできない。