天猫(Tmall)で小型家電が飛ぶように売れ、売上が1分で1億元を突破し、4分で売上が昨年の1時間を上回った。京東生鮮が30分で約2500トンの生鮮食品を販売し、3分でザリガニを86万匹販売した。蘇寧易購の開始1時間の受注量が前年同期比215%増となった。網易考拉は101分で昨年初日の数値を上回った。
「6.18」が活況を呈しており、各サイトが消費データの記録を更新している。これは「ダブル11」に並ぶネット通販の販促キャンペーンで、中国の消費の新トレンドを観察する重要な時期であり、中国経済の力強い活力を反映する。
「品質消費」、製造業の質向上とアップグレードを迫る
かつての「ダブル11」と「6.18」では、人気商品と割安商品が注目されていた。現在の消費者は注文の際に価格を見るだけでなく、高品質でコストパフォーマンスが高い優れた製品を求める。
伝統的なダウンジャケットブランドの波司登はこれを実感している。波司登集団の朱高峰財務責任者は、ブランド樹立には革新が必要と述べた。「ダウンジャケットのファッション性の向上に伴い、消費者は単純な防寒の需要から体験重視に転じている。当社は世界トップクラスの高品質羽毛を率先して使用しており、国内外の有名デザイナーと協力し、世界のデザイン力を集めて消費者に新たな体験を提供している」
波司登は各社のモデルチェンジの縮図に過ぎない。消費者の品質重視は製造業に対して、質向上とアップグレードを迫っている。
消費アップグレードを受け、網易厳選、京東京造、蘇寧極物などの「コスパ重視」の新型ECサイトが生まれている。最もコストパフォーマンスが高い商品を厳選し、工場とユーザーを直接結ぶ。消費者のお金と時間を節約し、より美しい暮らしを送らせる。
陳氏は「消費アップグレードは製造業の質向上を迫っており、製造業の質向上は消費アップグレードをさらに加速させる。消費データの掘り起こしにより伝統的な製造業に逆向きのカスタマイズを行い、需要に基づく生産を実現する。社会の生産方法の無駄を省き、規模化カスタマイズへのモデルチェンジを促す」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月22日