上海の外資導入が好調、その「磁力」はどこに?

上海の外資導入が好調、その「磁力」はどこに?。

タグ:上海 外資導入

発信時間:2019-06-21 15:29:21 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 新規外資プロジェクト、契約ベース・実行ベース外資導入額が今年1−4月、前年同期比でいずれも20%以上増加した。これは上海市が提出した外商投資の「成績表」だ。本部経済の「放射効果」、ビジネス環境改善の「磁場効果」、365日の「輸入博覧会効果」が発揮され、上海が引き続き世界の注目の投資先になっている。


 本部経済の「放射効果」


 ファイザー・アップジョンのグローバル本部が5月30日、上海で設立された。上海市商務委員会の楊朝副主任はこれについて、上海と中国の外資本部導入能力の強化を意味すると述べた。今年4月末まで、上海はグローバル企業の地域本部を683社、アジア太平洋本部を95社、研究開発センターを447社誘致している。


 上海市では、研究開発センターが「集積効果」を発揮している。独BASFアジア太平洋事業責任者のコトラーデ氏は「当社は上海の研究開発センターに1億8000万ユーロ投資している。最新の30億元の投資によりこれをBASFイノベーションセンターに格上げし、アジア太平洋地域の自動車及び化学新材料業界の取引先へのサービス能力を強化する」と話した。


 中国市場に長年根ざす一部の企業は、中国の研究開発成果を世界各地にもたらし、「中国で、世界のために」を実現している。


 ロレアル中国研究開発・革新センターの馬斯明副総裁によると、上海の同センターはロレアルの世界研究開発・革新の6大地域中枢の一つであり、アジア太平洋地域の最大の研究開発センターでもある。同センターの多くの新製品と科学技術が、世界進出のペースを上げている。


 ビジネス環境改善の「磁場効果」


 世界の注目の投資先になった上海は、都市の優れた地理的位置などの「ハードな資本」の他に、ビジネス環境の改善、政府部門の丁寧なサービスの態度により、多くの外資系企業に投資継続の意欲を持たせている。


 ファイザー・アップジョンがグローバル本部の設立先を選択した際に、上海市と静安区の政府は優れた「上海のペース」を示した。特に企業登録の際には上海初の「一網通弁」プラットフォームを使い、従来ならば数週間さらには数カ月かかった流れを数日に短縮した。さらに多くの事業の手続きをネット上で直接実行できる。


 365日の「輸入博覧会効果」


 昨年11月に開催された第1回中国国際輸入博覧会は6日間で、世界の3000社以上に向け展示の大舞台を提供し、その後の製品販売及びプロジェクト建設に協力した。確かな「輸入博覧会効果」を形成した。


 楊氏によると、上海は今年さらに昨年の30数社による「輸入博覧会6日+365日通年展示取引プラットフォーム」を踏まえた上で、新たに一連のプラットフォームを認定することで、輸入博覧会の「スピルオーバー効果」の受け手になる。上海は現在、グローバル企業を対象とする新制度を制定中で、グローバル企業の発展を支援し、中国で投資を続け拡大する外資系企業の自信を深めようとしている。新たなサービス業開放政策も制定中だ。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月21日


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