4、5月の低迷期を経て、地方政府による債券発行が6月に急増した。北京商報の記者が各地が発表した文書をまとめ計算したところ、6月の全国地方債発行規模が9000億元弱にのぼる見通しとなった。これにはバラック密集地の住宅改築とインフラ整備に使用される大量の特別債が含まれた。経済運行が圧力を受けるなか、地方債の発行拡大は投資安定の重要なエンジンになる。また一連の規範政策の発表に伴い、債務リスク・コントロールが未来の発展の重要な課題になる。
規模が記録更新
地方債の発行は6月に入ると急激にペースアップした。発表された債券情報によると、先週の全国地方債発行額は3112億元で、その1週間前も2019億元に達していた。
財政部のデータによると、今年1−5月の全国地方債発行額は4180億元、3642億元、6245億元、2267億元、3043億元。これと比べると、先週及び先々週の発行規模は4、5月の規模に相当する。
北京商報の統計によると、北京市、江蘇省、陝西省、山東省、貴州省などの13省(計画単列市)が今後1週間の地方債の発行を検討しており、その規模は3029億元にのぼる。これは6月の発行規模が9000億元弱にのぼることを意味し、2016年7月ぶりの高い数値を記録する見通しだ。
中国網日本語版(チャイナネット)」2019年6月24日