「中国の発展、世界のチャンス」をテーマとした中国社会科学フォーラム年次総会で24日、多くの国々の科学院、著名シンクタンク、高度化学研究機関の代表や著名な専門家が、「経済のグローバル化とグローバルガバナンス」、「『一帯一路』と相互接続」、「文化交流と相互参考」などの議題をめぐり議論を深めた。参加した専門家は、「世界では今、世界的な試練が次々と押し寄せ、貿易保護主義や反グローバリゼーション、ポピュリズムが台頭している。この百年なかった大変動の局面で、グローバル化が依然として阻むことができない歴史の潮流となるなか、中国はグローバルガバナンスを推進する重要な力となり、世界と相互に影響し合う過程でより積極的な役割を果たすだろう」と語る。
ニュージーランド現代中国研究センター諮問委員会委員長、元ニュージーランド駐中国大使のTony Browne(包逸之)氏は、「グローバル貿易のシステムが弱体化し、WTOは大きな傷を負ったが、世界にはグローバル経済の秩序を調整する中心としてWTOという有効な存在が必要だということを各国はよく認識するべきだ。各国は既存の多国間体制を改善するために努力すべきで、それを放棄してはならない」と指摘。そして、「中国はグローバル経済ガバナンスにおける非常に重要な参加者となっており、世界で最も重要な貿易および戦略的パートナーでもある。一部の国は中国の発展から多くの恩恵を受け、自国の繁栄を実現した。中国にはパートナーと共にグローバルな協力を促進し、グローバルガバナンスや気候変動などの問題でより大きな役割を果たす力を持っているはずだ」との見方を示した。
参加した専門家は、「国際的な力関係の変化と世界的な試練の増大に伴い、グローバルガバナンスを強化し、グローバルガバナンス体系の変革を推進する大きな流れができつつある」と指摘。インドニューサウスアジアフォーラムの議長で、オブザーバー研究財団(ORF)の前会長であるKulkarni氏も同様の見解を示し、「インドと中国は2つの大きな新興国として、手を携え、その他の国々と共により良い国際秩序を作り上げる必要がある」と述べた。