水素エネルギーは中国のエネルギーモデルチェンジの重要な手段だ。中国各地でエネルギーモデルチェンジに向け布陣を加速している。業界内の専門家は経済日報の記者に対して、次のように述べた。
水素エネルギーは水素及びその同位体を中心とする反応において、もしくは水素の状態変化の過程において引き出されるエネルギーのことだ。容易に得られ、貯蔵でき、多くの用途を持ち、CO2をまったく排出せず、エネルギー密度が高いといった特徴がある。発電と暖房が可能で、さらには交通機関の燃料になる。また水素は安定的な媒質で、再生可能エネルギーによって水素を作ることができる。不安定な再生可能エネルギーを安定的にする。
水素エネルギーの密度はガソリンの3倍、リチウム電池の130倍だ。そのため水素エネルギー燃料は代替の過程において割合を高めている。統計データによると、現在の世界全体の水素生産量は年間6300万トン前後で、中国は毎年約2200万トンとその約3分の1を占め、世界最大の水素生産大国になっている。
水素エネルギーと燃料電池の分野で、中国は基礎研究や応用研究から実証に到る全面的な構造を初歩的に形成し、整った水素エネルギー産業チェーンを構築している。水素生産、貯蔵・輸送、注入、応用の4部分を網羅している。水素生産を例とすると、現在は主に石炭ガス化、天然ガス、メタノール改質、水電解などの水素生産方法がある。将来的に「再生可能エネルギー+水電解水素生産」が大規模水素生産の発展の流れになる。