国家郵政局は11日開いた定例記者会見で、宅配業界が取り組んできた梱包材の減量化が大きな効果をあげたと明らかにした。中国中央電視台(CCTV)のニュースサイト、央視網が伝えた。
電子伝票の使用率が95%に達したほか、二次包装の比率は徐々に下がり、使い捨てポリ袋は年間約2億700万枚も削減できたという。国家郵政局が今年4月に宅配業界を対象に行ったサンプル調査によると、リサイクル可能な集荷袋の使用率は50%に達したほか、従来よりも細い45ミリ幅の梱包用テープがが全面的に使われるようになった。
国家郵政局は「9571工程」と呼ばれる取り組みを推進している。これは、◇年内に電子伝票の使用率を95%に引き上げる、◇ネット通販の宅配便の50%以上に二次包装を使用しない、◇リサイクル可能な集荷袋の使用率を70%に引き上げる、◇宅配便の営業所1万カ所に包装廃棄物の回収装置を設置するーーという取り組みだ。
宅配大手、申通快逓(STOエクスプレス)など6社も使い捨てポリ袋に代わるリサイクル可能な集荷袋(箱)を試験的に導入する。試算によると、使い捨てポリ袋は年間約2億700万枚も削減できるという。
国家郵政局はこれまでに宅配業界の環境保護を郵政市場監督管理業務の対象としてきたが、次段階でも引き続き、環境と調和したグリーン発展に関する法体系の整備を進めていく方針だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月12日