マッキンゼー・グローバル・インスティテュートは先ごろ、中国が世界経済に溶け込む過程で長期的な発展を果たすと共に、グローバル影響力を持つ貿易大国になったとの見方を示した。中国経済に対する世界の依存度が上ったことは、消費市場、サプライヤー、資本提供者として中国の重要性が日増しに高まっていることを示していると指摘。また、中国と世界の融合には依然として大きな余地があり、巨大なチャンスがあると分析した。
世界トップの貨物貿易国、世界第二位の外国直接投資(FDI)の対象国兼供給国として、中国は改革開放の開始後、自国経済の大きな飛躍を実現した上、他国に多くの恩恵をもたらした。複数年にわたる踏み込んだ協力を経て、中国と世界の経済連携にはどのような変化が生じたのか?双方の経済連携が一層深まれば、どの程度の経済価値をもたらすだろうか?
マッキンゼー・グローバル・インスティテュートは、「中国と世界:理解が変わるなかでの経済連携」と題するレポートを発表し、中国と世界の間で変わりつつある経済連携について多角的に分析した。マッケンジーがまとめた最新の中国-世界経済依存度指数によると、貿易、技術、資本の重要な三つの面で、中国の世界経済に対する依存度が下がり、中国経済は内需駆動の成長モデルへと転換している。経済規模でみると、中国はすでに世界の大国と肩を並べたが、世界と融合する余地がまだ残っている。例えば、『フォーチュン』世界500強企業にランクインする中国企業は海外売上高が20%に満たないが、S&P500採用銘柄は平均44%に達しており、中国企業にはグローバル化を進める余地がある。