米ピーターソン国際経済研究所はレポートで、米国で雇用が伸びている分野は、製造業ではなく、サービス業に偏りつつあると分析している。
報道によると、米労働統計局エコノミストのリチャード・ヘルナンデス氏は2018年8月に発表した論文で、「技能のミスマッチ、つまり労働者が持つ技能と雇用主が求める技能の食い違い」が(製造業の)人員不足を長期にわたって埋められない要因との見方を示した。
米ボストン・コンサルティングは最新レポートで、米国と中国の工場従業員の給与差がここ数年で縮小しているが、米製造業の人件費の伸びは、生産性(一人当たり生産額)の伸び率を上回っており、米国のコストは相対的に高止まりしていると指摘した。
同レポートは、米ドル高によって「米国商品が海外で一層高くなり、輸入製品が米国内で一層安くなる」と説明している。