フレキシブルエレクトロニクス、スマホ以外の応用例も

タグ：フレキシブルエレクトロニクススマホ

発信時間：2019-07-19 17:24:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

　IoTから「ヒトのインターネット」に

　市場で頭角を現し始めている折りたたみ可能な携帯電話は、フレキシブルエレクトロニクス技術の代表格だ。

　沈氏によると、現在の折りたたみ可能な携帯電話は主にディスプレイ材料を柔軟にしている。しかしこれだけではまだ十分に柔軟ではないという。携帯電話の中には数百個の硬い重要電子部品が搭載されているからだ。

　沈氏は「将来的にこれらの電子部品の柔軟性を高めれば、携帯電話は折りたたむだけではなく、巻いたりぴったり合わせられるようになる」と補足した。

　馮氏のチームが注目しているのは医療で、彼らはフレキシブルエレクトロニクス技術を医療に応用する新たな例を示している。例えば電子部品をフェイスパックのように作り、鼻の周辺に貼り付けることで24時間連続で呼吸の頻度を調べることができる。

　マンマシンインターフェースについて、将来的にはフレキシブルニューラルインターフェースを使うことで人と機械を結びつけ、人の脳波をコンピュータに伝え双方向の交流を実現する。

　南洋理工大学材料科学・工学部の陳暁東教授は、世界で発表された新概念、IoTに対応する「ヒトのインターネット」を紹介した。これは人体と適合性を持つフレキシブルセンサーを使うことで、人の体温・脈拍・脳波などが生む生理的情報のネット接続を実現する概念だ。

　馮氏は「フレキシブルエレクトロニクス技術は情報の入手・処理・伝送・表示、及びエネルギーのフレキシブル化を実現できる。その高い生体適合性により万物をインターネットとつなげる。フレキシブルエレクトロニクス技術は未来の情報技術に大きな影響を及ぼす」と判断した。

「中国網日本語版（チャイナネット）」2019年7月19日

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