フォーチュン・グローバル500入りの中国企業 なぜ急増したのか

フォーチュン・グローバル500入りの中国企業 なぜ急増したのか。

タグ:フォーチュン・グローバル500  中国企業

発信時間:2019-07-29 14:43:39 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 近年、中国企業が快進撃を続けている。中国の入選企業数は過去14年連続で増加している。先ほど発表されたばかりのフォーチュン・グローバル500で、中国企業が再び世界を驚かせた。今年の中国企業の数は、初めて米国を抜き最多になった。


 フォーチュン誌は「これは中国の世界」と題した記事の中で、今回のランキングがもたらした衝撃を表現した。中国企業が129社で初めて中国を上回った。インターネット、プロジェクト、自動車、不動産などの分野でも、中国企業の数が米国を上回った。初入選を果たした小米科技は、今回のランキングで最も若い企業になった。フォーチュンはこれを「歴史的な時」とした。


 フィナンシャル・タイムズは「内需市場の急拡大、戦略再編、中国のマクロ経済の変化が、中国企業の集団台頭を促したと分析されている」と報じた。


 南カリフォルニア大学の経済学教授が述べているように、中国の経済発展を最もよく示しているのは企業の規模だ。中国国家統計局が先ほど発表した中国経済の「中間報告」によると、中国経済は上半期に全体的に安定、安定しつつ前進の流れを維持しており、うち内需駆動が経済の常態になっている。国際通貨基金(IMF)が先ほど発表した今年の外部リスク報告は、中国の経済成長がもはや輸出頼みではなく、内需駆動に転じたことを示した。


 中国企業の成長を支え得る革新的な技術は、海外メディア各社の注目の焦点になった。英エコノミスト誌の研究によると、中国で時価総額がトップ3の民間企業は、アリババ、テンセント、中国平安で、その時価総額は合計で1兆ドル以上にのぼる(中国のGDPの10分の1)。各社の利益の過去10年間の成長率は、世界の上場企業の3分の2を上回った。これは中国の高成長の結果であり、中国企業自身の科学技術のモデルチェンジを反映している。フィナンシャル・タイムズは、中国平安を例として挙げた。「中国平安を例とすると、過去十数年の科学技術への投資額は500億元を超える。AI、ブロックチェーン、クラウドコンピューティングという3大中核技術で多くの成果を手にした。中国平安は2008年の初入選では462位だったが、今年は29位に飛躍した」


 海外メディアはまた、中国経済の開放的な姿勢に注目した。AFPとプレンサ・ラティーナは、国務院金融安定発展委員会弁公室が今月20日、金融業のさらなる対外開放に関する11の政策措置を発表したことに注意した。その上で、中国の大企業がハイテクを戦略的に展開しており、未来のより多くの国際競争に勝つことができると分析した。


 世界が中国企業全体の台頭に驚くと同時に、中国企業にさまざまな不足が存在することも注意されている。フォーチュンのデータによると、今回のトップ500社の平均的な利益額は43億ドルだが、中国の入選企業は平均35億ドル。そのうち銀行を除くと、中国企業の利益水準は米国の約3分の1のみだ。中国企業はすでに大きくなったが、強くなる道はまだ遠い。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月29日

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