自ら歩行者を回避し、バス停で自動的に停車し、携帯電話をタップするだけで車を呼ぶことができる—科技日報の記者はこのほど、南京市でコネクテッドカーの各分野における応用例を取材した。AIとロボット技術により、自動運転バス、清掃ロボットが都市の移動と衛生を支えている。
自動運転バス、「最後の1キロ」問題を解消
「未来号へようこそ!」南京市江心洲のロータリー交差点で、愛嬌たっぷりの緑の小型車両が記者の前でゆっくり停止した。ドアが自動的に開かれたが、中には誰もいなかった。車に乗ると、道路に沿い前進した。カーブでは自動的に減速し、歩行者を自動的に回避した。
未来号は複雑な環境の感知、スマートな方針決定、共同制御をアシストする。調整センターからの指示に基づき、指定された道路を自動的に走行する。途中で障害物や歩行者に遭遇すれば、自動的にこれを回避する。定員は最大7人、最高速度は時速40キロ。未来号は観光地の観光自動運転車、団地内の送迎などに用いられる予定だ。地下鉄と目的地の間の「最後の1キロ」問題を解消する。
江蘇智行未来汽車研究院は、南京理工大学、南京未来科技城の力強いサポートを受け、政府・大学・企業が共同建設した自動運転及びスマート運転研究機関だ。同研究院は現在、車両コントロール、環境感知、データ融合、ルート検索、ADASなどの分野で優秀な技術を手にし、豊富な実践経験を積んでいる。AI及びスマート運転の科学研究成果を手にしている。
ロボットが清掃の新モデルに
1台のスマート清掃ロボットが6人分の働きをし、自動的にスリープを解除し、スマートに帰投し充電を行う。南京未来科技城では、このようなスマート清掃ロボットが半年以上も黙々と働いている。多くの取引先が問い合わせに訪れている。
江蘇天策機器人科技有限公司の劉育銘副総経理は「この製品には自動運転能力があり、周囲の歩行者・車両・動物などの物体を自動的に感知する。さらに地上のゴミの種類及び負荷に基づき作業中の車速、ディスクの速度、風力機器の出力などの作業データを調整する。省エネ清掃を実現し、清掃業界のスマート化水準と作業効率を大幅に高める」と説明した。
同社はマルチセット融合測位・ナビゲーション、ディープニューラルネットワーク検査・認証などのAI中核技術を基礎とし、低速商用スマートロボット、特殊スマートロボット、及びスマート製造などの製品を研究開発している。スマート製造や清掃などの産業の技術アップグレードに取り組んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年7月30日