2533巻、4760冊の設計資料、6万7000枚の設計図、5つの高さ2メートルの資料収納棚。中国鉄道設計集団資料館には京滬高速鉄道の最初の姿が保管されている。これらの貴重な研究資料により、京滬高速鉄道は中国鉄道プロジェクトの代表になり、中国の各高速鉄道路線のしっかりとした技術基礎を築き、高速鉄道という「中国の名刺」の「最初の一筆」を引いた。
世界の高速鉄道は中国を見て、中国の高速鉄道は京滬を見る。京滬高速鉄道は全長1318キロメートル、設計時速350キロ。2011年6月30日の開通時、世界最長、技術基準最高の高速鉄道で、新中国設立以来、初期投資が最大の建設プロジェクトとなった。それだけでなく、京滬高速鉄道は北京、天津、河北、山東、蘇州、安徽、上海の7都市をつなぎ、華北と華東を通る高速鉄道の大動脈であり、地方経済の発展と人民の生活改善を大幅に促進した。
地域の発展に助力
「列車の音がすれば、万両の黄金が動く」。環渤海と長江デルタの2大経済圏、山東と江蘇の2つの経済大省をつなぐ高速鉄道線である京滬高速鉄道は非常に価値のあるものと言える。また、同路線は京哈(北京-哈爾濱)、太青(太原-青島)、徐蘭(徐州-蘭州)、滬漢蓉(上海-武漢-成都)、滬昆(上海-昆明)、寧杭(南京-杭州)など10路線以上の高速鉄道と接続し、全国をほぼカバーし、「高速鉄道効果」は地域経済の発展を促進する大きな役割を果たした。
京滬高速鉄道股フェン有限公司の邵長虹社長は、高速鉄道は人々の移動手段を徹底的に変え、利便性を大幅に向上させ、「思い立ったらすぐに旅行」できるようにし、人民の生活をより素晴らしいものにし、「流動する中国」に活力を注いだと考える。
高速鉄道の最も直接的な貢献は移動が速くなった点である。特に旅行者にとって便利になった。京滬高速鉄道の沿線は中国の観光資源が最も集中した地域の1つで、10カ所の世界自然・文化遺産、10カ所の国家級歴史文化名城、15カ所の国家5A級観光地、100カ所以上の全国重点文物保護機関がある。