米国メディアによると、フォード・モーターがここ10年で数十億ドルを投じた中国拡張の努力が軌道を外れ、売り上げ低下に陥り、世界最大の自動車市場の未来にも影響を及ぼしている。
米ウォール・ストリート・ジャーナル紙ウェブ版が7月22日に伝えたところによると、デトロイト2位の自動車メーカーである同社の2019年上半期の中国販売台数は前年同期比27%減少した。
フォードの中国業務衰退の速度と幅は注目を集め、その戦略に根深い欠陥があることを明るみにした。
2018年、フォードの中国販売台数は37%激減し、下げ幅は市場全体の3%を下回った。18年の中国業務は15億ドルの赤字を計上し、数年ぶりの赤字転落となった。今年第1四半期のフォードの中国市場シェアは2.1%で、2016年同期の5%を下回った。
フォードの現任と前任の経営者らは、会社の経営幹部は米国と欧州で成功したグローバル商品が中国でも効果を上げられると考え、現地でイノベーションを行わなかったと話す。しかし、フォードは中国人消費者のニーズに合った商品を特別に生産しない姿勢を示し、ライバルも新技術の導入を加速している。
2018年11月にフォード・モーター中国CEOに就任した陳安寧氏は、「市場の変化が非常に速いことを認識していなかった。フォードは中国のスピードで運営し、おしゃれに気を遣う中国人消費者を引きつけられる商品の特徴に目を向ける必要がある」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2019年7月31日