5Gが自動車の進化と交通グレードアップを促進

5Gが自動車の進化と交通グレードアップを促進。

タグ:5G 自動車の進化

発信時間:2019-08-03 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 中国聯通と5Gモバイル通信サービスで合意に達した最初の国際自動車メーカーで、四維図新(NAVINFO)との高精度地図提携を発表したのに続き、BMW(中国)はこのほど、騰訊(テンセント)と「2019 BMWグループ中国イノベーションデー」で、年内に「高性能データドライブ開発プラットフォーム」を完成させると発表した。


 BMWは中国市場で5G、高精度地図、基礎プラットフォームの3つの自動運転コア分野において先陣を切ることになる。


 BMWグループ大中華圏総裁兼CEOの高楽所氏は、「5Gモバイル通信技術はデジタル化のモデル転換にある自動車業界に計り知れない影響を与える。自動運転にしても、車載ネットワークにしても、データを基礎とする業務は新たな発展段階に入る」と述べた。


自動車とITが高度に融合


 中国の5Gライセンス発行に伴い、コネクテッドカーが再び注目を集めている。


 華為(ファーウェイ)輪番制会長の徐直軍氏は、自動車とITの高度な融合に伴い、コネクテッドカーは人類社会の画期的発展の原動力となり、その影響は2つの業種をはるかに超えると話した。


 長期的に考えれば、高速、低タイムラグ、広接続の5Gが感知するのは車と道路だけでなく、全てをつなぐ世界であり、あらゆるものが取得、研究、処理される。これは多くの国が5Gの主導権を重視する主な理由かもしれない。


 自動車業界は5Gはハイレベルの自動運転技術を実現する上で最も重要な基本的ツールだと考えている。自動運転するのは路上だが、業界は研究開発とテスト過程で発生する大量の運転シーンのデータに着目している。車と周辺の万物のスマート対話を実現するには、より厳しく複雑で大量のデータの応用が可能になり、5Gはインフラの最良の選択である。


 中国において、全てのBMWの自動運転テストで1時間に8TBのデータが発生する。これは1秒に高画質の映画1作品ができる規模に相当する。このレベルのデータ量は現在の4Gモバイルネットワークでは不十分で、5Gの登場はこの問題を解決する。


中国の努力は世界自動車メーカーの戦略に影響


 2018年末時点で、世界の新エネルギー車の販売台数は564万台に達し、中国は52.8%を占めて4年連続で世界一を維持している。 マッキンゼー・アンド・カンパニーの統計によると、20年以内に中国の交通は一新する可能性がある。中国は主要高速道路に26万6000カ所の充電所を設置し、欧州と米国の合計より43%多い。2040年までに、55%の乗客が電気自動車、自動運転車、カーシェアリングを利用し、2025年までに新車の20%が電気自動車になる見通し。自動車業界の電気自動車と自動運転車への移行に伴い、中国は主導的地位を占める可能性が高い。


 過去数年、中国は新エネ車、特に純電気自動車の促進と支援で世界が注目する成果を上げた。市場規模も技術イノベーションも世界トップクラスになっている。今年1~5月の世界の新エネ車企業販売ランキング10社に、中国からBYD、北汽、上汽、吉利、長城の5社がランクインした。


 専門家は、中国の自動車分野における発展と成績はコネクテッドカーの登場の基礎を固め、5Gの助力は交通手段のモデル転換により有利な条件を構築したと考える。


 また、中国の電気自動車分野における努力は世界的な自動車メーカーのグローバル戦略にある程度の影響を与えた。BMWグループのクルーガー会長が言うように、中国政府は電気化を積極的に推し進め、世界の自動車業界の転換を促した。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2019年8月3日

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